みなさんこんにちは!
本日も当院のHP・ブログを見て頂きありがとうございます。
院長の石原です。
前回はストレッチの役割についてお伝えさせて頂きましたが、
今回はストレッチの種類についてお伝えさせて頂きます。
①動的ストレッチ(バリスティックストレッチ、ダイナミックストレッチ)
バリスティックストレッチは自動的でも他動的でも行えますが、基本的に自分の身体の伸びてる・伸びていないは本人が一番知っているので他動的に行うよりは自動的に行う方が安全性は高いです。
ただ、伸張刺激には気をつけて行わないと損傷に繋がる可能性も高いので気をつけないといけません。
ラジオ体操などがこれに該当します。
ダイナミックストレッチングも反動を利用しますが、これはこれから行う運動・スポーツなどの動きに合わせた動きを反動をつけて行うようなストレッチ方法で運動生理学を利用します。例としてハムストリングスをストレッチする場合、大腿四頭筋を収縮すると、ハムストリングスが弛緩するという相反性抑制作用を利用します。
ストレッチというよりも、反復運動を繰り返すためウォーミングアップに適しています。
②静的ストレッチ(スタティックストレッチ)
反動を利用せずにゆっくりと筋肉を伸張して、約10~30秒間ほど持続します。
伸張は少し伸ばされた感じがあれば、そこで停止することです。
ベストは自分の感覚で80%くらい伸びてる感じです。
伸びて痛いというところまで伸張すると伸張反射によって逆に緊張度が増してしまう可能性があるためです。
下半身は約30秒間、上半身は約15秒間程の継続時間を目安とします。
ざっくり分けると2つになりますが①の動的ストレッチにしてもバリティックストレッチとダイナミックストレッチは少しやり方が違ってきます。
次回はそれぞれのメリット・デメリットについて説明していきたいと思います。
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今日は野球選手における股関節の重要性について説明していきます。
股関節の柔軟性(股割)が大事と言われていますが、どこまでかいけばいいか?なぜか?
分かりますか?
股割について
手がつく×
肘がつく△
頭がつく◯
胸がつく◎
と僕は基準を設けています。
高いレベルを目指すなら頭がつく以上は目指したいですが、頭がつく=必ずいい動きが出来るではありません。
怪我をして手術になる選手は、肘も付かない選手ばかりです、柔らかさがある選手は怪我をしてもそこまで重症にならない傾向がありますので是非やってもらいたいですね。
ただ怪我の予防の為にやってくださいではなく股割りは、パフォーマンスをアップさせる為にこそ必要な部分なので、高いレベルを求めるならやらなければならない部分です。
NYヤンキースの田中投手やオリックスの山岡投手などはこの股関節の柔軟性がメッチャ柔らかいそうです。
ある程度の柔軟性がなければ出来ない事が増えてしまいますので、重要な部分になります。
では、股割りが出来ないとどの様な動きが出来ないんでしょうか?
まずは、腰割り動作がスムーズには、出来ないです。
股割りをするにも腰割りをするにも股関節の外転、外旋が必要です。
守備の時に必要な腰を落とす動作が出来ないので、いわゆる腰が高いと言われる選手になります。
いくらバッティングが良くても守備が酷すぎると高校野球では中々長いイニング出場させるにはリスクが高くなります。
結果、ある程度守備が出来ないとレギュラーにはなれないと言う事になります。
後は高校になって柔らかくなってもいままで硬いままで、小学生からずっとやっていたので柔らかくなったスペースを使いこなす為にまた時間がかかります。
小学生なら柔らかくなった=使い方を覚えるのは早いですね。
次に投球時においては、身体を開かない状態で足を真っ直ぐに踏み出せないという事です。
この状態では低めにボールを投げるのはかなり窮屈になりますし、無理矢理でないと低めに投げれないので、アウトローとかを頑張って投げている
と怪我のリスクが高いです。
しかも無理に投げますので当然コントロールも悪くなりがちです。それを練習量で補おうと投げ込みをたくさんしてしまうと更に怪我のリスクが高くなりますね。
特に年齢が高くてもプロで活躍している選手は必須項目になります。
メジャーリーグのイチロー選手も立った状態ですがよく股割をしていますね。
怪我のリスクも減らしながらパフォーマンスをアップしていきたいなら股割りが頭以上は必須の項目ではないかと感じています。
できれば小学生のときからしっか股割ができるよう指導が必要と思います。
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今日は投球障害(野球肩・野球肘)の予防パート4ということで、リリースポイントについて伝えていきたいと思います。
ピッチャーをやっていてよく「もうちょっと前で投げろ」や「球持ちが悪い」などと言われたことはないでしょうか?
これはリリースポイントが高い(早い)ということです。
リリースポイントとはボールが手から離れるポイントです。
なぜこれが高い(早い)とダメなのか説明できますか?
①リリースポイントが高いと上半身の開きが早くなる
②リリースポイントが高いと投げる瞬間に指でボールを押し出す力が出にくい
③リリースポイントが高いとコントロールが安定しにくい
④リリースポイントが高いと身体全体に力が入りにくい
など様々なマイナス面があります。
特に②などはストレートを投げる時にボールな回転がかかりにくくなるので、いわゆる『ノビ』といのが弱くなってきます。
良いボールを投げる
身体に負担の少ないフォームで投げる=ケガしにくい
とうのであればリリースポイントを意識して投げる練習をしてみて下さい。
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今日は投球障害(野球肩・野球肘)の予防パート3ということで、腕の使い方について伝えていきたいと思います。
よく肩や肘を痛める選手で
「腕が下がっている」や「肘をもっと高くあげて」
と言われているの聞いたことがありませんか?
投球障害予防において実はこの腕の角度がものすごく重要になります。
肩関節のゼロポジションといって肩の周りの筋肉や靭帯にかかってくるストレスが1番少なくなる角度です。
また肩関節が1番安定する角度でもあります。
このように肩甲骨の上面(肩甲棘)と上腕骨が一直線に並ぶ角度です。
個人差はありますが、だいたい130~150°と言われています。
当院に投球障害で来院される患者様もこのゼロポジションより低い角度で投げている方が多いです。
ゼロポジションより低い腕の使い方になってくると肩や肘にかかってくる負担が大きくなりケガの原因になってきます。
肘が下がっていると言われたことがある選手は、まずはこのゼロポジションで投げてみることを意識してみて下さい。
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院長の石原です。
今日は投球障害(野球肩・野球肘)の予防パート2ということで、下半身の使い方について
伝えていきたいと思います。
前回のブログではステップ足の角度についてでした。
今回はストライド(ステップ幅)についてです。
ピッチャーのストライド(ステップ幅)は広ければ広いほど、球威をアップさせられる・肩や肘の負担を少なくする可能性が高まります。さて、このストライドなのですがどのようにして広くすればいいのでしょうか。
軸脚でプレートを蹴るようにして広げてはダメです。これでは動作そのものにブレが生じてしまうため、ボールにきれいな回転をかけることができず、コントロール(制球力)も低下してしまいます。
適切なストライドの広げ方は、軸足股関節の使い方にあります。ストライド時に軸脚の股関節を深く「く」の字にできるほど、ストライドは無理な動作を取らなくても自然と広くなります。
いくらステップしていく足を遠くに着地させることができても、軸足が同時に並進移動してしまっては、ステップ足を遠くへ着地させた意味はなくなってしまいます。
そうならないためにも、ストライドは軸脚股関節で広げる必要があるのです。
そこでストレッチが必要になってきます。
特に臀部、股関節、太もも前面、太もも後面(ハムストリングス)、太もも内側が柔らかく、イメージでいうと開脚がべったりできるくらいです。
開脚がしっかりできるとストライドを広くとることができます。
ストライド広くとることができれば地面からの力を下半身から体幹、体幹から上半身にうまく伝える事ができます。
力をうまく伝える事ができると、肩や肘にかかってくる負担も減るし良い球を投げることができます。
なのでしっかり開脚ができるようにストレッチや相撲の四股を踏む様なトレーニングが投球障害におススメです。
みなさんこんにちは!
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院長の石原です。
今日は投球障害(野球肩・野球肘)の予防パート1ということで、下半身の使い方について
伝えていきたいと思います。
え?投球において下半身てそんなに大事なの?
と思うかもしれませんが、メチャクチャ大事です。
むしろこの下半身の使い方が悪く、結果的に肩や肘に負担がかかってきて投球障害になる人が多いです。
では具体的に言います。
①ステップ(踏み出し足)の位置
これは軸足(プレートにかける足)のかかととキャッチャーを結ぶ線上にステップがなるように足出します。
オープンステップになってしまうといわゆる身体の開きが早く、大胸筋や小胸筋、上腕二頭筋、前腕屈筋群などの牽引力が強くなり、
肩の前面や肘にかかってくる負担が強くなり肩や肘に痛みが出てきます。
クロスステップになってしまうと身体全体を捻るように投げないといけないので、これも当然のように負担が強くなり肩や肘に痛みが出てきます。
またオープンステップになってもクロスステップになってもコントロールが安定しません。
コントロールが安定しなくなってくると試合で打たれ易くなるし、またフォアボールなど球数が多くなり、結果的に身体にかかってくる負担が強くなり
痛みが出やすくなります。
グラウンドに線を引いてみて、まずはステップを真っ直ぐ出す練習を心掛けてみましょう。
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院長の石原です。
今回は投球障害・・・いわゆる野球肩・野球肘の原因について書きたいと思います。
世間一般には『投げすぎ』が原因で投球障害になると言われています。だけどメチャクチャ球数を投げているのに全然痛みが出ない人もいます。
これはナゼでしょうか?
その9割の原因は投球フォームです。
悪いフォーム(身体に負担のかかる投げ方)で投げ続けていると肩や肘が痛んできます。
具体的に言うと
①下半身の使い方
②上半身の使い方
③投球側の腕の使い方
④非投球側(グラブをつけている)の腕の使い方
ざっくり分けるとこの4つのバランスが悪くなると肩や肘に負担がかかってきます。
その結果、野球肩・野球肘の投球障害が発生します。
残りの1割は投げすぎや筋力不足、アップ不足などが原因になります。
なので野球肩・野球肘になったらノースロー(東急禁止)で休めるのも大事ですが、身体に負担のかからないフォームの獲得・投げ切るだけの筋力・充分なウォーミングアップなども大切です。
次回は投球フォームについて気をつけるポイントをお伝えしたいと思います。
みなさんこんにちは!
本日も当院のHP・ブログを見て頂きありがとうございます。
院長の石原です。
今回は野球肩ついてご紹介したいと思います。
野球の投球障害の中でも特に多いのが野球肩です。成長期にボールを投げすぎることによって生じる肩の障害を野球肩といいます。
症状としては投球時の肩の痛み、投球後の肩の痛み等があります。
症状が悪化すると物を持ったり腕を上に挙げたり日常生活動作でも肩の痛みがでてきます。
『病態と原因』
野球肘の項目でも述べましたが繰り返しボールを投げること(オーバーユーズ)によって肩への負荷が過剰となることや、悪いフォームでの投球が原因です。
特に悪いフォームでの投球が長期間続くと常に肩に負担がかかり発症してしまいます。
①腱板損傷
肩関節の外側・後面にある回旋腱板と呼ばれているスジが損傷します。
②上腕二頭筋長頭筋腱炎
肩関節の前面の付け根部分のスジが損傷します。
③関節唇損傷
肩関節の中の『関節唇』と呼ばれる部分が損傷します。
④骨端線離解
主に少年期に起きます。上腕骨の骨端線(成長軟骨)と呼ばれる部分が損傷します。
主に野球肩と呼ばれるのはこの4つに分類されます。
どこが痛んでいるかで原因も違ってくるし、治療方法も違ってきます。
特に③の関節唇損傷は野球人生を終わらせてしまう可能性があるので早めに治療するのがおすすめです。
当院でも野球肩のケアに関しては力を入れて取り組んでおりますので、お悩みの方は是非ご相談下さい。

みなさんこんにちは!
本日も当院のHP・ブログを見て頂きありがとうございます。
院長の石原です。
今回は野球肘についてご紹介したいと思います。
野球の投球障害の中でも特に多いのが野球肘です。成長期にボールを投げすぎることによって生じる肘の障害を野球肘といいます。
症状としては投球時の肘の痛み、投球後の肘の痛み、肘の曲げ伸ばしができない、肘を圧迫すると痛い等があります。
症状が悪化すると物を持つなどの日常生活動作でも肘の痛みがでてきます。
病態と原因
繰り返しボールを投げること(オーバーユーズ)によって肘への負荷が過剰となることや、悪いフォームでの投球が原因です。特に悪いフォームでの投球が長期間続くと常に肘に負担がかかり発症してしまいます。
①外側型
肘の外側で骨同士がぶつかって、骨・軟骨が剥がれたり痛んだりします。
②内側型
肘の内側では靱帯・腱・骨・軟骨・神経がいたみます。
③後方型
肘の後方でも骨・軟骨・腱がいたみます。
この中でも特にひどいのが①の外側型で離断性骨軟骨炎というタイプです。
肘の痛みは放っておくと野球人生を終了させてしまう事がありますが、早期発見によりそのまま野球を続けることができます。
また、今現在痛みを感じていなくても精密検査をすると発見することもあります。
肘に違和感がある場合はすぐに医療機関を受診して下さい。
当院でもスポーツドクターに紹介状を書いて病状を把握することができるので、
お困りの際は是非ご相談下さい。