治療のゴールとは
みなさんこんにちは!
本日も当院のHP・ブログを見て頂きありがとうございます。
院長の石原です。
高校野球の夏の大会も近くなり、どんどんと焦る気持ちが強くなる時期ですね。
よくある間違いなんですが、痛みがない=競技復帰・現場復帰ではありません。
更に酷いケースは、痛みがマシ=競技復帰・現場だと選び勘違いしている選手もいます。
当然早期復帰を考えますが、それだと100%のパフォーマンスでなかったり、再発をしてしまったりのリスクが非常に高いです。
しかもよくある、「痛みがない」は競技で痛みがないではなく、日常生活で痛みがない状態です。
日常生活で痛みがない=競技復帰・現場復帰は非常に無理がありますよね?
アスリートと一般の方での違いは日常生活で痛みがない=完治ではないという事です。
日常生活で痛みがないのは、アスリートにとっては通過点でありそこから競技でも痛みがない、動きも問題ない、高いパフォーマンスでも問題ないと段階を上げていく評価をしなければなりません。
その為に痛みがある時から痛みのない範囲でのリハビリエクササイズを行い痛みがなく動ける範囲を広げていきます。
それから選手の状態に合わせて、競技復帰・現場復帰レベルまで問題なく強度があがれば復帰になります。
どこがゴールなのか?を明確に伝えないと選手も焦って勝手に復帰してしまいますね。
結果再発や痛みを庇ったプレーによりフォームを崩して本来の姿でプレーが出来ないとか酷いケースはどうやって投げていたか忘れましたと言った事にもなります。
痛みを庇ったプレーは、無意識な動作がたくさん増えますので、それが癖付いたら後から直すのが非常に大変です。
本人も意識してない無自覚な動きになります。
そこまでのリスクを負って無理矢理に復帰するよりは段階を踏んで復帰していく方が結果としてもかなり早く確実な復帰になります。
焦る気持ちは分かりますが焦るからこそ確実に早期復帰をした方が得ですよね?
ここからは高校野球をしている選手にとって大事な時期ですので判断を間違えないようにしてもらいたいですね。
また野球やスポーツだけでなく一般の仕事をしている方にも同じことが言えます。
ただ日常生活での痛みがないというのではなく、その仕事や動作をする上で痛みがなくスムーズにこなせるようになるのがゴールだと思います。
その為には治療だけでなく、ストレッチや筋トレといったしっかり正しく身体を動かせるようになる事が重要です。